れいわ新選組の山本太郎代表が16日の記者会見で、体調不良で参院議員を辞職した水道橋博士氏(比例代表で当選)の残り任期について、昨年の参院選で比例代表で落選した同党の大島九州男氏ら5人で交代に担わせる「れいわローテーション」導入の方針を示した。制度上は可能だが、どうなのか。政治ジャーナリスト角谷浩一氏に聞いた。

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政治ジャーナリスト角谷浩一氏 参議院の任期6年を練習の場のように使おうとしているかのような試み。選挙への投票は白紙委任ではない。投票者への裏切りと感じる人もいるのではないか。制度上できるというなら、選挙前に、実験的な試みとしてこの選挙の当選者から実施したいと、事前に言うべき。今回は、自分の党の都合で突然言い出した形だ。野党としても、与党に対し「そんなことは1度も言っていなかったのに突然やるのか」と迫るような批判が、通用しなくなるのではないか。国会の制度は性善説で作られているけれども、違法じゃないからできるというようなことが続いている。これは政治の王道ではなく、国民の代表者として、やるべきことではないとの声が広がるのではないか。