回転寿司チェーン「くら寿司」が人工知能(AI)搭載のカメラシステムを2日に導入し、初日の異常感知は0件だったと明らかにした。

飲食店などでの迷惑行為が相次ぎ、SNSなどで動画拡散が問題になっている。同チェーンを運営するくら寿司株式会社は21年に全店舗で導入した、回転レーン上で取られた寿司皿を自動的にカウントするシステムに、レーンを流れる「抗菌寿司カバー」の不審な開閉を検知できる機能を拡張。「商品提供への不安を払拭し、回転寿司の文化を守るため」として2日、国内の532店舗のレーンにAI搭載カメラを導入したと発表した。

システム概要は以下。

<1>回転レーン上に設置している「AIカメラ」が抗菌寿司カバーの不審な開閉を検知。本部でアラートが鳴る。

<2>本部担当者は該当店舗の責任者へ電話連絡。

<3>異常が検知された寿司皿を速やかに撤去。

<4>該当テーブルの客へ確認の声かけ。

同社は「迷惑行為発生時の録画映像や対応中の店舗の様子を確認でき、場合によっては、速やかな警察への通報も可能となります」と説明した。

広報担当者は「システムは異常なく稼働しており、今後もお客様に安心を提供していただきたいと思います」と話した。