東京都の小池百合子知事は2日、岸田文雄首相の長男や親族らが参加した昨年末の首相公邸での忘年会での写真が、複数のメディアで報じられている問題に関して、定例会見で見解を問われた。

身内が集まった個人的な写真が流出したことの、危機管理上の問題を指摘されると「あまり(この問題に)関心は払っていない」とした上で「危機管理の観点から言うと、そこにおられた方からしか(写真は)流出はしない」と、ピシャリ。「そこは、場所も含めてしっかりした危機管理はやっておいた方がいいのではないか。一般的にそう思う」と答えた。

首相の親族による忘年会をめぐっては、首相の長男翔太郎氏が、公的スペースでの不適切な写真撮影の場にいたことを「週刊文春」に報じられて問題になり、1日付で首相秘書官を辞職した。

また、2日発売の写真週刊誌「FRIDAY(フライデー)」が、普段着姿の首相と裕子夫人も写った、親族の忘年会でのものとする集合写真を報道。首相は2日、「私的なスペースにおいて、親族と同席したもの。公的なスペースにおいて不適切な行為はない」と述べ、私的なスペースだから問題はないという趣旨の認識を強調した。

ただ首相公邸そのものが、危機管理上必要な施設という役割を担うことが前提になっている側面もある。