中古車販売大手ビッグモーター(東京)の店舗前にある街路樹が不自然に枯れるなどの状況が全国で確認されている問題で、東京都の小池百合子知事は28日の会見で、都内の8店舗で「樹木が枯れるなど通常と異なる部分が認められた」と明らかにした。うち1カ所は「明らかに作為的に伐採されたと思われる」といい、都は被害届提出へ向け警察に相談を始めた。多摩市の「ビッグモーター多摩店」で、伐採されたとみられる樹木は20本に及んだ。
小池氏は「人為的に樹木を枯らすような行為があったとすれば、言語道断だ。許されることではない」と語気を強め「いろんなところ(の問題)が出てくる。消費者や利用者に信頼を得る企業であってほしい」と、同社の姿勢をただした。
都は27日、都内の18店舗のうち、都道沿いの16店の状況を確認。付近に街路樹が植えられている14カ所のうち8カ所で樹木の枯れなどが確認された。多摩店以外の7店では「一部枯損」と「下草がない」がそれぞれ2店舗あり、残り3店舗は枯損のため都側が伐採したが、このうち1店舗は「樹木が枯れた」と店側から伐採を求めたという。都は、土壌調査で除草剤の成分が検出されれば被害届を出し、木を枯らしたり伐採した行為者が特定できれば、賠償請求に踏み切る。
一方、さいたま市の清水勇人市長は会見で、浦和美園店が市側の聞き取りに「除草剤を月に1、2回、下草にまいていた」と答えたと明かした。店長は「雑草で見栄えが悪いので使用した。街路樹には直接かけていない」と説明したという。清水氏は「街路樹は公共財。市との連携なく勝手に除草剤をまく。こうしたケースは聞いたことがない」と指摘し「事実を確認できれば厳正に対処したい」と語った。【中山知子】

