年齢を重ねると口もダメージを受けています。うまくかめない、飲み込めない、むせる、しゃべりづらい…こうした症状も老化のサインであり、わずかな口の変化が全身に与える影響についても重要視される時代になってきました。

日刊スポーツの連載は通算5度目の登場となる「口腔(こうくう)ケアの伝道師」照山裕子氏が、口にはどんな機能があるかを分かりやすくお伝えします。

 
 

連載一覧

(50)口の中をスキャンする 近年はレーザーなどでの計測技術も

(49)歯科治療は「痛くない」時代へ

(48)MRI撮影時に注意すべき口の中の金属

(47)色が変わってしまうテトラサイクリン歯とは?

(46)医療ホワイトニングの起源は治療で使った過酸化水素の効果

(45)歯並びは遺伝するか?先天的だけでなくさまざまな要素が

(44)「親しいお付き合いの前にデンタルチェックを欠かさずに」

(43)顎関節症の診断と治療法

(42)顎関節症とは? 多くの要素絡む「多因子病因説」も

(41)「お口ぽかん(口唇閉鎖不全)」の見つけ方と対策

(40)10代が70代よりも食べ物をかみ切れていない現状

(39)年齢を重ねて変化が出やすい唾液量に注目を

(38)子どもの口唇閉鎖不全「お口ぽかん」を見逃さないことが大事

(37)歯ぐき下がりと虫歯、今以上に悪くしないための対策

(36)子どもの虫歯罹患が減る一方で高齢者は増加傾向に

(35)子どもの虫歯予防のため保護者が注意したい2つのポイント

(34)子ども期の食器共有、虫歯予防には「科学的根拠は乏しい」

(33)口臭の有無に役立つ「官能検査」

(32)利き手の内側は磨きにくい 口臭の原因になる磨き残しを退治

(31)口臭が消えない…ケアの3本柱と義歯の注意点

(30)マスク使用で気になる「口臭」 歯科医院で診断がおすすめ

(29)なぜインプラントは骨と結合するのか

(28)インプラントはどこで治療したらよいのか

(27)歯周病治療は歯石を取ればよいわけではない

(26)インプラントと歯周病 誤った認識、残った歯のリスクとは

(25)人生を支える口、キーワードは「フレイル」

(24)歯を残すために必要なポイント2つ

(23)大人と子ども、ワイヤとマウスピース…「矯正」に違いがある

(22)子どもの矯正は何歳から? 気をつけるべきタイミングと目安

(21)なぜ歯科医院に何度も通院しなければならないのか

(20)歯周病菌は悪性度が高い3菌種に注意

(19)日常的な歯周病セルフチェックは「歯ぐきの色や腫れ」

(18)「世界で最もまん延」日本人の7割が歯周病って本当?

(17)歯磨きで血が出るのは歯周病ケアに切り替える炎症のサイン

(16)子どもへの歯磨剤は? 初期虫歯などには高い予防効果が期待

(15)成長期の子どもの歯磨き、ポイントは「鏡の前で」

(14)子どものケアは最初が肝心、拭き取るやり方で慣らして

(13)歯磨きは電動派?手動派? 電動には併用効果や注意も

(12)受動喫煙によって子どもの虫歯が増えるわけ

(11)受動喫煙が子どもに与える影響 虫歯になる可能性も

(10)洗口液だけ、電動歯ブラシだけ「○○だけ」セルフケアは危険

(9)タバコと口の深い関係 電子式や加熱式に誤解も

(8)つまようじだけでは歯の病気は防げない

(7)食塩で歯を磨く効果は?「外敵を排除する威力」は弱い

(6)着色汚れが気になる人のセルフケア 歯磨剤の効果やリスク

(5)歯磨き粉は使った方が良いのか 水だけでは歯垢除去は約30%

(4)夏こそ注意、お口のトラブル 甘い飲み物が与えるダメージ

(3)まずはグミを30回かむ習慣から始めよう

(2)グミで口の力をチェック のみ込むまでに何回かんでいるか

(1)口の力について知ろう 年齢を重ねるとダメージを受けていく


◆照山裕子(てるやま・ゆうこ)歯学博士、東京医科歯科大学非常勤講師(顎顔面補綴外来)。複数のクリニックで診療を行う傍ら、「口腔(こうくう)ケアの伝道師」としてメディアに多数出演の人気歯科医。最新刊「“食べる力”を落とさない!新しい『歯』のトリセツ」(日経BP)「口の強化書」(アスコム)他、著書多数。日刊スポーツの連載は通算5度目の登場。