野村哲郎農相(79)は8日午後、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出などがテーマとなった参院経済産業、農林水産両委員会の連合審査会で、近く内閣改造が行われる見通しの中、今後も大臣を続ける覚悟があるか問われ「それは総理のお考えになること」と、かわした。立憲民主党の田島麻衣子参院議員の質問に答えた。

野村氏は先月31日、処理水を「汚染水」と発言し、謝罪と発言撤回に追い込まれた。9月13日にも首相が内閣改造・自民党役員人事に踏み切る見通しの中、田島氏に「省のトップとして、これからも省を率いていく覚悟があるのかうかがいたい」と問われた野村氏は「引き続き(大臣を)やるかどうかということですが、これは総理のお考えになることで、私の方からはコメントできない」と述べた。

その上で「総理からそういうお話(続投要請)があれば、真剣に考えていかないといけないと思いますが、緊張感を持って…それが覚悟になるのか分かりませんが、とにかくやっていきたい。もし、ご指名されれば覚悟してやります」と口にした。