立憲民主党の米山隆一衆院議員が29日、自身のX(旧ツイッター)を更新。大阪府知事や大阪市長を歴任した弁護士の橋下徹氏や、“論破王”の異名をとる「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏の用いる“論法”に「心底辟易とします」と思いをつづった。

米山氏はビジネス動画メディア「ReHacQ-リハック-」のYouTubeチャンネルで25日に公開された動画に出演し、ひろゆき氏と健康保険組合の課題などについて討論。地方の医師不足などの解決に向け、市町村ごとに分かれる健康保険組合を統合すべきと提言したのに対し、ひろゆき氏から「サービスや金額は一緒ですよね? 国民(健康)保険って地域によって変わります?」と切り返されると、「いやいやいや、組合は資金の大きさで保険機能が変わるわけだし、地域によって変わるよ。保険料率が違うよ。国民健康保険の地域によってできるサービスが違う」と説明。このシーンを切り抜いた動画がX上で拡散され、論破王を論破したと話題になった。

しかしそこへ橋下氏がXで“参戦”し、「これは米山氏も間違い」と指摘。「国保は平成30年より都道府県も保険者になった。長年課題だったリスクヘッジの広域化。保険料が市町村毎に異なるのは都道府県が提示する標準料率を基に市町村が計算した結果にすぎない」と解説し、「こんな国会議員が医療保険制度改革などできるわけない」とチクリとさした。

これを受けて米山氏は自身のXで「私の言い方が不正確だったかもしれませんが」として、あらためて国民健康保険制度における都道府県、市町村の役割分担などについて解説。その上で「橋下氏が、市町村は単に都道府県の出先機関と考えているなら、その理解は、間違っています」と指摘するとともに、「自分もさして知らない事について、議論の些末な所に超上からけちをつけて相手を罵倒し、マウントを演出をする元祖#橋下論法や、それを継ぐ#ひろゆき論法には、心底辟易とします」と嫌悪感をあらわに。「議論は、論破やマウントの為ではなく、真実やより良い解決を見出す為になすべきだと思います」とした。