元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏は27日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会を公開するかどうかで与野党が折り合っていないことについて厳しくコメントした。

政倫審は原則非公開とされ、公開するかしないかについては本人の意向を尊重するよう定められているが、出席を申し入れた5議員は、政倫審所属外の議員やメディアは傍聴できない「完全非公開」での審査を求めているとされる。

菊間氏はこうした経緯を踏まえ「裏金づくりをやって、脱法行為をしてきた人たちがなんで、政倫審だけ原則非公開ですと、なぜそこだけ『原則』を持ち出すのか」と指摘。「自分たちは国民に裏切り行為をやってきたにもかかわらず、ここだけは原則が、みたいなことを言ってくるのがおかしいし、こういう報道自体が、自民党は国民を見ていないメッセージになっていることに、なぜ自民の議員の方は気付かないのでしょうか」と、真相解明を求める国民とは逆の判断となっていることを指摘した。

また「野党の要求を受けて公開の場で話をすることで、早く事態を収束させようという風に考える自民党議員はいないのかと考えてしまう」とも指摘した。