「106億円を熔かした男」こと、大王製紙の社長と会長を務め、カジノに自社の資金をつぎ込んで実刑判決を受けた井川意高(もとたか)氏(59)が21日、自身のYouTubeを更新。

ドジャース大谷翔平投手(29)の通訳を務めた水原一平氏(39)が、違法賭博への借金返済として大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億7500万円)を送金した疑惑で解雇となったことを受け、水原氏の証言に「疑念」の目を向けた。

「ギャンブルといえば『井川』と思っている人が日本にはたくさんいるようで」と取材依頼の多さに驚きながら、開設以来初めて緊急収録に臨んだという井川氏。「球団が雇った一介の通訳が、相手の口座に手を突っ込むことができるの?」「カジノがあるアメリカでなぜ違法ギャンブル?」など、水原氏に対して多くの疑問を抱いた様子。そして「違法とは思わなかった」とする証言には、「水原さん、それはありえないですよね。自分でやっておいて、ちょっと通用しないと思います」と諭すような口調で、冷ややかな目を向けた。

この動画はアップから4時間あまりで37万回超視聴されている。

井川氏は大王製紙の創業家に生まれ、筑波大付属駒場中高から東大法学部に進み、大王製紙に入社。42歳で5代目社長に就任も会長時代の10~11年、カジノでの使用目的で子会社7社から総額106億8000万円を借り入れていた事実が発覚。会社法違反(特別背任)の容疑で逮捕され、12年に懲役4年の実刑判決により、16年12月まで服役した。出所後に書いた著書「熔ける 大王製紙会長 井川意高の懺悔録」が計15万部のベストセラーになり、現在はユーチューバーとしても活動している。

【まとめ】早朝の日本に衝撃…ドジャースが大谷翔平の水原一平通訳を解雇 違法賭博に関与か