神奈川県を中心に複数の焼き肉店舗を運営する「七輪炭火焼肉 遊輪」は6日までに公式サイトで、アルバイトの従業員が、厨房(ちゅうぼう)内で口に含んだ水を吹き出す不適切行為があったとして、謝罪するとともに、かかわった2人のアルバイト店員を即日解雇したことを報告した。一部SNS上で「毒霧」との呼称で当該行為の動画がアップされ“バイトテロ”ではないかと騒動になっていた。

公式サイトでは「弊店アルバイトによるSNS動画について」と題された文面をアップ。3日夜に顧客からの情報提供電話で「遊輪のアルバイトがバイトテロ動画をSNSにアップしているとの内容」が報告されたとした。

「動画を確認したところ、柿生店の肉の盛り付け担当のアルバイトが、口に含んだ飲み物を厨房内の通路上に吹き出し、その飛沫が調理場に置いてある野菜の付近まで飛んでいく、という動画を確認する事が出来ました」と説明。「その行為は飲食店に携わる者として有るまじき行為であり、『何でこんな事をするのか…』という憤りと共に、弊社としてアルバイトへの教育が足りていなかった事も、アルバイトがこのような行為を行なってしまった要因の一つでもあるのだろうと深く深く反省しております」とコメント。「現時点で分かっている事、今後の対応などにつきましては、店舗での告知や配信などで皆様にお伝えさせていただく予定ではおりますが、弊店をご愛顧いただいているお客様には多大なるご迷惑とご心配をお掛けしてしまい心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

同社の確認によると、動画は柿生店で4月1日に撮影され、吹き出した物は本人が飲む為に用意していた水。当事者、撮影者ともに特定済で、2人については「即日解雇処分といたしました」と報告した。

柿生店は4、5日の2日間を臨時休業とし、徹底的な除菌・消毒と社内規律の再構築にあてた。休業期間を延長する可能性もあるとした。また、事案が発生した当日1日に柿生店で飲食した顧客へは、会計額のご返金の対応をするとした。

また今後の当事者2人への対応については、弁護士に相談の上、対応を検討していく予定という。その上で「最後になりますが、今後二度とこのような事が起きないよう、社内規律だけでなく、一般常識や道徳教育などにも力を入れ、少しずつでもお客様の信頼を回復出来るよう努めて参ります。この度は誠に申し訳ありませんでした」とあらためて謝罪した。