米国政治が専門の中林美恵子早大教授は26日に放送された日本テレビ系「サタデーLIVE ニュースジグザグ」(土曜午前11時55分)で、参院選大敗を受けて自民党内で退陣圧力が拡大する石破茂首相について「どうしてこんな嫌われるんですか?」と口にした。 この日番組に生出演した元自民党幹事長の石原伸晃氏が、石破首相の退陣論をめぐり「すべての新聞社の論説が『辞めろ』っていうのは、私はあまり聞いたことがないですよ」と、メディアも含めて石破首相に厳しい姿勢が取られていることに触れた。これに中林氏は「そこがすごく不思議なんですけど」と切り出し「アメリカとの関税交渉もなんとか切り抜けて、粘って大枠をなんとか見いだした。そう考えると、国民目線では、だれが総理でも、日本の国益を代表してくれればそれでいいという感覚もあるのに、どうも自民党の中を見ると、メディアもそうですけど、石破さんが嫌われているような感じがするんです。どうしてこんなに嫌われているんだろうなと、素直に思っちゃうんですがその理由をご存じですか」と石原氏に問うた。
これに対し、石原氏は「それは簡単ですよ。選挙3連敗したら普通、恥をかきますよ」と、昨年の衆院選、6月の東京都議選、今回の参院選で石破自民が敗れたことに言及。「だって、選挙に強いと言われていて、みんな(総裁に)選んだんですよ」とも主張した。自身も応援に入ったという都議選に触れながら「都議選は悲惨でしたよ。若手は、本当に優秀な人がたくさん落選したから…」と、訴えた。
一方、中林氏は「今回の選挙結果もその前の衆院選も、物価高が私たちを苦しめているというところが最も大きかった。それを(自民党が)どうするか実際に見えなくて、(石破首相の)責任、責任と言うのがどうしても良く分からない」とも、疑問を呈した。これに対し、石原氏は「おっしゃるとおりなんです」と応じた上で「選挙(の公約)で給付金を持ち出した。春に、評判が悪いからやめようということになったのを、それをまた…」と、与党が公約で打ち出した国民1人あたり一律2万円給付に言及。「あれは財務省がいいですよと言ったんですよ。1回だから。減税だと続くでしょ、しばらく」とした上で「そういうことが、国民のみなさんの方が賢いから見ている。見え透いている」と述べ、自民党の思惑が有権者に見透かされているとの認識をまじえつつ、苦言を呈した。

