共産党の機関紙「しんぶん赤旗」日曜版は5日までに公式X(旧ツイッター)を更新。同紙が報じた日本維新の会の藤田文武共同代表の公設秘書側への「公金還流疑惑」(藤田氏は事実関係を否定)をめぐる、4日の藤田氏の記者会見での発言内容に反論した。
同紙のXは4日、藤田氏が自身のXで、赤旗の質問状に対する回答文を公開した際、赤旗記者の名刺画像(一部モザイク加工)も公開。赤旗側は4日、名刺情報の削除と謝罪を求めて申し入れを行った。4日の会見で、藤田氏は「名刺もそうですが、個人名で質問状が来ている。質問状と、それに対する返答にも、政党の部署名と個人名で返信し、そして『適切にそれが反映されない場合には公開させてもらいます』ということで、それに対し、『公開しないでくれ』という問い合わせもいただいていないので公開させてもらった」と、主張。さらに、公設秘書に触れる中で「彼は会社の登記を自宅事務所のまま置いていた。登記があって(記者が)マンションの中まで入ってくるとか、電話しまくるとか。『しんぶん赤旗』は共産党の党員なんでしょ? 共産党の部門だから、そういう人らが来てピンポンピンポンやる。身体に危害を及ぼすと、危機感を覚えるのは普通だと思いますよ」と、怒りをまじえて持論を主張していた。
「しんぶん赤旗」日曜版のXは、この藤田氏の会見での発言に対し、「日本維新の会の藤田文武共同代表は4日の記者会見で、『しんぶん赤旗』は共産党の部門だから、そういう人らがピンポンピンポン来てやるって』などと、赤旗記者がマンションに不法侵入し、呼び鈴を鳴らす行為を行ったかのような発言をしました。これは事実ではありません」と記し、藤田氏の主張内容に反論。「取材は会社の営業時間内に電話で行ったものです。会見という公の場では、思い込みで発言するのではなく、事実だというのであれば具体的に証拠を示して主張するのが当然のルールではないでしょうか」と指摘した。
赤旗側は、藤田氏に対し「貴殿のX(旧Twitter)アカウントに投稿された、記者の名刺画像を含む投稿を速やかに削除すること」「記者個人の情報を公開したことについて、赤旗編集局および当該記者に対して謝罪すること」「今後、取材活動を行う記者個人を標的とするような行為を行わないこと」の3点を4日に申し入れたとし、11月10日までに書面で回答を寄せるよう求め、「公開された名刺の削除、謝罪などがない場合には、法的な検討に入ることをご了解ください」と、つづった。
「しんぶん赤旗」日曜版は11月2日号で「スクープ」と銘打ち「維新・藤田共同代表 重大疑惑 公設秘書側に公金2千万円 『身を切る』どころか 身内へ税金還流」の見出しで、公設秘書側への「2000万円還流疑惑」を、電子版で報道。藤田氏は4日の会見で「しんぶん赤旗」側が「公金還流疑惑」として報じた、自身の公設第1秘書が代表を務めるコンサルタント会社へのビラ印刷など発注について、「法的にどこを切り取っても適正だ」と主張。一方で、「弁護士にも相談し法的には確実に適正とのことだが、維新がより改革を前に進めていくために、疑念を持たれることは極力最小化するということを踏まえ、当該企業への発注はしない」と述べ、今後、当該企業への発注は行わない考えを示した。
藤田氏と「しんぶん赤旗」側は「全面対決」の様相を呈している。

