前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(77)が24日までにX(旧ツイッター)と音声プラットフォーム「Voicy」を更新。政権発足3カ月を経て高支持率が続く高市政権について、かつて厚労相も務めた安倍政権に「似てきてる」としつつも、安倍政権と高市政権の大きな「違い」にも言及し「下手に暴走するとアウトだな」と警鐘を鳴らした。
舛添氏は22日、報道各社の世論調査結果で、高市内閣の支持率が70%前後で「高市政権の内閣支持率めちゃくちゃ高いですね」と指摘。「本当に高い支持率で、しかも大体、横ばいで、発足後3カ月目になっても落ちてないということなんですね」と、高支持率が継続している状況に言及。その理由をめぐり「簡単に言うと、物価高対策しっかりやってるとかですね、中国に対して厳しい態度を取ってるとかまあそういうこともあると思うんです」と分析した。
その上で、高市政権について「基本的に右傾化、保守化していることは確か。これはまあ、安倍晋三政権に似てきてるなっていう。感じがしないでもないんですね」と語った。ただ「右傾化について言うと、公明党の時はですね。公明党はまあリベラルだったんで、あんまり右に行くと公明党のブレーキ踏んでくれていた。ところが維新はブレーキじゃなくてアクセル踏む。だから武器輸出の問題にしても、制限を外すみたいなことも言い始めているわけですね。そういうところがちょっと問題かなというような気がしないでもないわけですね」と語った。
ここまで語った後、安倍政権との比較に言及した。「非常にこの政権の支持率は高いっていうことは、安倍さんの政権に似てる」と指摘しつつも「安倍さんが政権を長期に継続できたのはですね。選挙いつも勝ったからなんですね」と、安倍政権の強みの背景を解説。「だから今度選挙やって高市さんが大勝すればそして例えばそのもう少数与党状況を簡単に脱するということになれば、これは長期制限になる可能性もあるわけです。ただこれはまだわかりません」と、今後の選挙での高市政権の勝敗がカギになるが、未だ未知数と分析した。
その上で「安倍さんの時と高市さんの時、まあ似てるんだけど、違いも言うとですね」と、違いに言及した。
「やっぱり安倍さんの時は自公政権で安定政権だった」と、現状の高市政権との絶対的な違いを指摘。「安定政権だから好き勝手やったんじゃなくて、まあ官僚機構ともちゃんと話をして、勝手に独裁的にやるんじゃなくて、霞ケ関の官僚機構が『いや、このこれ以上出ちゃいけませんよ』ってなことを言うとそこは大体、守ってきてた。官僚の意見もかなり反映されてたと思います。私も安倍政権の閣僚であったことがありますし、安倍さんとは長い付き合いでしたから」と、安定長期政権だった安倍政権でも、官僚機構のブレーキが効いていたと明かした。
一方で、高市政権について「非常に不安定な少数与党」と安倍政権との違いを指摘。「178万円の年収の壁みたいなものは国民民主党と組んで解決しました。補正予算も数集めることができました。ただ、やっぱり少数であることは確かなんで安定してない」と現状を分析した。
少数与党であるために、多数派形成のために「今日は国民民主党と握手しないといけない。明日はどこと握手するか、みたいなことになってると、基本がぐらついてしまう」とし「基本っていうのは基本的に霞ケ関の官僚がビシッとこう軸を決めるわけですけれども。あのそれがなくなってきてるっていうことは、あの暴走したりする可能性も出てきてるんですね」と、高市政権が抱える危険性にも言及した。
舛添氏は「今までは公明党がブレーキ踏んでた。霞ケ関がブレーキ踏んでた。ブレーキ役がいなくなってるっていうことはちょっとこれは下手に暴走するとアウトだなっていう感じがします」と指摘。「ま、そういう意味であの少数与党だからこそ、安定多数の安倍政権と違うぞっ、ていうことを強調しておきたいと思います」と締めくくった。

