元テレビ朝日社員の玉川徹氏は20日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演、高市早苗首相が、23日に衆院解散に踏み切る考えを宣言した19日の記者会見で、自らへの信任の是非を争点に選挙を戦う考えを示したことについて「結局は、『私が総理でいいのか選んでください解散』だ」と突き放した。
高市首相は会見で、「国民」という言葉を多用し、「衆院選は政権選択選挙。(与党が)過半数の議席なら高市総理で、そうでなければ野田総理か斉藤総理か別の方。間接的でも首相を選んでいただくことになる」とし、高い支持率を念頭に「党首の顔」で選んでもらいたいという、思いをにじませた。自らへの信任の是非を争点に選挙を戦う考えを明確にした。
玉川氏は「『進退をかけます』と言うが、選挙の結果で、自動的に進退は決まる。選挙で勝てば続くし、負ければ変わる。あたかもすごいことをおっしゃっているように聞こえるが、(進退は)自動的に決まるものだと思う」と述べた。
高市首相の19日の会見を振り返り「問う政策があるから、大転換するから、ということなら、大きな転換については、今年の国会で審議される令和8年度予算や、政府提出法案の形で本格化すると、ご本人が言っている。これから国会で(政策の)大転換について議論するが、その前に私を選んでくださいということ」と指摘。「それは、白紙委任状をくださいと言っているのと同じなんです」とも、主張した。
その上で、「これから白紙委任状を持ったら、私は好きなようにやりますから、まず白紙委任状を私にくださいと、これはあまりにも国会をないがしろにしている」と、国会での政策議論なきままの解散総選挙方針を批判。「政策の転換とおっしゃった中で、『責任ある積極財政』は、もう市場からはイエローカードが出ている。そういうことを国会の中で議論してほしい」と述べ、「国会は、国民の代表が政府から出てきた法案がいいか悪いかを代表同士で話をする場だ そのために国会があり、それを我々が見て、それで選ぶ」と訴えた。
今回の解散と比較する声もある2005年8月の小泉純一郎元首相の「郵政解散」に触れ、「郵政解散は国会で郵政民営化について議論され、衆議院では過半数が取れたが、参院で否決された。内閣と国会と違う考えが出たから、国民の信を問いますと言うことだった。それなら分かるが、今回は国会が始まる前で、我々に材料の提示が何もない」として、高市首相の解散判断を疑問視した。

