病気治療に専念するため、先月参院議員を辞職したれいわ新選組の山本太郎代表(51)は5日夜、東京・池袋で、衆院選(8日投開票)期間中、初の街頭演説を行った。池袋駅西口には、周囲の路上を埋め尽くすほどの聴衆が集まったが、その中にロックバンド、子供ばんどのボーカル、ギターで俳優、タレントのうじきつよし(68)の姿もあった。

うじきは、山本氏が約40分の演説を行う中、動画撮影するなどしながら耳を傾け、終了後には山本氏と握手を交わした。

山本氏は先月21日、血液のがんの一種「多発性骨髄腫」の1歩手前と診断されたと公表し、議員を辞職。衆院選応援は「完全封印」を宣言していたが、急転直下の登場となった。うじきが「太郎が帰ってくるまで頑張ろう!」と、周囲に訴えかける場面もあった。

山本氏は、高市早苗首相(自民党総裁)が電撃奇襲的に仕掛けた今回の衆院解散・総選挙の手法を「1人でも多くの人に審判を仰ごうという選挙で、そんな『コスい』やり方ないでしょ」と、憤慨。各社の自民優勢の情勢予測に触れ「自民に党300議席なんて渡すわけにいかない。冗談じゃない。必ず投票に行き、できれば、れいわに入れてほしい。社会は変えられる。雰囲気だけの選挙に流されないで」と訴えた。

結党以来、党の最前線に立ってきた山本氏が初めて不在となった今回の選挙で、れいわは報道各社の情勢予測で苦戦が伝えられる。そんな状況の中、「緊急参戦」する形となった山本氏は、2019年の結党以来の主張である消費税廃止を熱烈アピール。「遺言と思って聴いてね。死なへんけど」とジョークを交えつつ、「身体を治して、妖怪だらけの国会に戻り鬼退治をしたい」と、国政復帰への思いもあらためて訴えた。