4連覇を目指す藤井聡太棋王(竜王・名人・王位・棋聖・王将=23)が2期連続で増田康宏八段(28)の挑戦を受ける、将棋の第51期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第4局が15日午前9時から栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」で始まった。先手後手は事前に決まっており、先手は増田、後手は藤井。ここまで2勝1敗と、初のタイトル獲得まであと1勝としている先手の増田は午前8時48分に入室した。着座すると、羽織の襟を整えた。立会人の木村一基九段が対局開始を告げると、キリッとした表情で盤に目を向けて、飛車先に歩を突いた。

棋王戦で2期連続で挑戦者となるのは、半世紀以上の歴史の中で史上初めてだ。昨年は3連勝で敗れ、第4局で予定されていた当地に来る前に敗退した。14日の前夜祭で、「栃木は、小学生時代に移動学習で日光東照宮、華厳の滝などを見学して以来。本当は昨年、来たかったんですけど、3連敗で残念ながら来られず、今年は来られてうれしいです」と話した。

藤井とは本年度のNHK杯トーナメント決勝(8日放送)でも対戦し、押し気味に局面を進めながら惜しくも準優勝に終わった。2017年(平29)6月、藤井が将棋界連勝タイ記録の28連勝を達成した後、竜王戦決勝トーナメントでもぶつかった。こちらも敗れ、藤井の連勝新記録となる「29連勝」をアシストしてしまった。今回は立場を逆転させ、伊藤匠2冠(叡王・王座=23)に続いて、「藤井からタイトルを奪った男」になれるか。

持ち時間は各4時間。正午からは1時間の昼食休憩があるほか、午前10時と午後3時におやつが出される。決着は15日夜の見込み。