こんにちは。まずは10日のコリアカップ、コリアスプリントでの日本馬の圧勝についてお話をしたいと思います。
どちらのレースも新谷厩舎、川田騎手のコンビで圧勝という結果になりました。コリアカップでは日本馬のワンツーとなり、日本馬の強さを改めて見せつける結果となりました。私は第1回コリアカップの時に遠征を経験させていただきました。韓国は日本から近く輸送時間が短いため、人馬に負担の少ない遠征になるだろうと想像していたのですが、他の国際レースに比べて到着後の厩舎整備などが不十分なので、他国以上に過酷な環境だと感じました。検疫ルールや治療ルールも日本や他の国と違うので、その点にも苦労しました。このような状況の中で、馬本来のパフォーマンスを発揮させてあげることは大変で、新谷厩舎が開業当初からいろいろな国に遠征し、結果を出してきたことが実を結んだと思います。
そして川田騎手はどのような環境でも自信を持って冷静な騎乗が出来ていて、騎手として充実期を過ごしていることが感じられます。韓国競馬は内の馬場を嫌い外を回す傾向があるのですが、4コーナーの入りは内ラチについて距離のロスがないように走り、直線で最低限の外へ出して追うという一連の流れは素晴らしいのひと言です。今後、新谷厩舎と川田騎手コンビは異国でさらなる大偉業を達成する予感がするので、ファンの皆さまもぜひ注目して下さい。
話は変わり先週、ドイツのチャンピオンジョッキーだったミナリク元騎手が亡くなったという訃報が入ってきました。正直、私のコラムの中で触れるべきか迷いましたが、少し書かせていただくことにします。
私自身マーフィー騎手の通訳をしていた時に、同じく来日していたミナリク騎手とお話をする機会がよくあり、当時からお付き合いがありました。そして、去年ムルザバエフ騎手の通訳をすることとなり、来日前に本人と会うためにドイツのケルンへ行った際、ミナリク元騎手も同席して話を一緒にしてくれました。そして「安藤がムルザバエフを面倒見てくれるなら安心だ」と言ってくれて、うれしい気持ちになったのを覚えています。
ムルザバエフ騎手が日本で騎乗してた時はいつも気にかけてくれ、G1ホープフルステークスを勝った時は自分のことのように喜んでくれました。今年の3月のドバイ遠征の時に、ミナリク元騎手とドイツ以来の再会をして「ムルザバエフ騎手をよくサポートしてくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えてくれ、ムルザバエフ騎手の次回の来日時には一緒に日本で応援しようと話をしていました。しかし、その夢はかないません。
訃報を聞き、すぐにムルザバエフ騎手に連絡を取りました。ミナリク元騎手のことを忘れず、彼が誇りに思ってもらえるようこれからも2人で頑張っていこうと話をしました。
実は私も以前、海外で騎手をしていましたが、けがが原因で引退せざるを得なかった過去があります。ミナリク元騎手や彼の家族の皆さまの気持ちになると何と言っていいのか分かりませんが、ご冥福をお祈りします。(レースホースコーディネーター)



