スタニングローズはポジション争いに勝ったのが大きい。スタートでバランスを崩し、隣のナミュールと接触したが、軽く仕掛けて上位を取りにいった。1コーナーではアートハウスの後ろを巡って、エグランタインとの競り合いになったが、いったんウォーターナビレラ、アートハウスの間に入れ、2コーナーでは内外の差で前へ出た。
逃げたブライトオンベイスの前半1000メートルは59秒7。流れは速くない。直線の短い内回りだけに、余計に位置取りの差が勝敗を分ける。もし、1列後ろだったら、競馬が難しくなっていただろう。向正面ではアートハウスの後ろへ。この馬も上位人気で力がある。直線までスムーズに“誘導”してもらい、しっかり脚がたまった。
直線は目標を追いかける形で早めに仕掛け、後続を振り切った。スタート後の攻め、向正面での守り(折り合い)、そしてラストスパート。坂井瑠星騎手のメリハリの利いた騎乗が、人馬にG1制覇をもたらした。
一方、1番人気のスターズオンアースはスタート1完歩目の遅れがすべて。ルメール騎手は馬群をさばいて、馬もよく伸びたがあれが精いっぱい。着差(半馬身+鼻)が着差だけに、五分に出ていたら3冠を達成していたかもしれない。惜しまれる敗戦だ。



