昨年の東京スプリントで勝ち馬と同タイムの3着に入り、その後に3連勝で習志野きらっとスプリントを制した大井のギシギシ(牡5、栗田裕)。アフター5スター賞7着、東京盃5着と敗れて休養に入り、リフレッシュして今年初戦のフジノウェーブ記念に臨む。「(習志野きらっとスプリントは)よく勝った。本音を言えば1000メートルは合わないですよ。勝ったからガタッときましたね」と三浦補佐。驚異的な差し切りを決めた初重賞制覇の反動が出た連敗だった。目標を今年のJBCスプリントに切り替えて昨年は断念。福島県のテンコー・トレーニングセンターの坂路で乗り込み、フジノウェーブ記念に向けて帰ってきた。「疲れも取れて、今までの柔軟さというか、しなやかさが戻りましたね。乗っていて気持ちいい。あれが戻ってくれば本領発揮ですよ」。いい休養になったようだ。

気になるのは距離。「1400メートルは性格的には向くと思うんです。だから心臓ですよね。休み明けの分、心臓がどうなのか。耐えられるように調教は追い切りも5本。力を発揮できる状態ではあります」。息さえ持てば1ハロンの延長にも対応できそうだ。【牛山基康】