本馬場のクッション砂がオーストラリア産になってさらに時計がかかっていた船橋競馬場。ようやくその遅い時計に感覚が慣れてきたところだったが、砂が入れ替わって6開催目の先月になって突然、一気に速くなった。ざっくり1秒以上は時計が出ていた印象だ。

なかでも驚いたのは若潮スプリントトライアル2鞍の1200メートルの勝ちタイムの違いだ。2開催に渡って行われ、3月の弥生スプリントが1分16秒8だったのに対して4月のクロッカススプリントは1分15秒0。メンバーの違いがあったにせよ、1秒8も速くなったのは馬場差があったというほかないだろう。どちらも4着だったシンプリーザベストは1分17秒2から1分15秒4に短縮。ちょうど勝ちタイムの差と同じだけ時計を詰めた。クロッカススプリントの1、3着は馬場が軽く時計の出る大井から参戦した2頭で当然、持ち時計は上位。2着に追い込んだワンダーランドは持ち時計を一気に2秒3も縮めた。結果的に時計勝負に対応できた馬が上位を占めたということになりそうだ。

この急変した馬場のまま明日2日の若潮スプリントを迎えるのか。今日の状況を見極めたい。【牛山基康】