先週の帝王賞で初の連覇を達成したメイショウハリオが次走に9月10日ソウルのコリアC(G3、ダート1800メートル)も視野に入れているという。今年は賞金が前年比6割増。1着賞金は8億8000万ウォンに増額された。現在のレートで約9890万円。帝王賞の8000万円をしのぐ。

この増額。将来のG1格上げに向け、強い馬を招待したい韓国馬事会の意志の表れだろうか。競馬企画部のパク・チョンヒョン競馬計画チーム長は「それもあります。またコリアCの賞金を上げたことで、それ以下に抑えていた国内重賞の賞金も上げました」。いわば全体のレベルアップも視野に入れてのものだ。6月11日に行われた今年の韓国ダービーの賞金は前年比2割5分増。1着賞金は昨年のコリアCと同額の5億5000万ウォン。国際招待競走以外では史上初となる5億ウォン超で争われた。

その韓国ダービー。グローバルヒット(牡3、パン・ドンソク)が制したことは先月の当コラムにも書いたが、賞金以外にも史上初があった。騎乗したのはデビュー15年目のキム・ヘソン騎手(34)。98年のダービー創設以来、初めて女性騎手が勝利した。その話はまたの機会に。【牛山基康】