柴田善臣騎手(55)が、春の褒章で黄綬褒章を受章することが決まった。同章は農業、商業、工業の業務に精励し、他の模範となるような技術を有する方に与えられる。騎手の黄綬褒章受章は大井の的場文男騎手に続いて2人目となる。柴田善騎手は85年にデビューし、今年でジョッキー生活38年目。JRA最年長騎手として、同通算2314勝(G19勝)を挙げている。現在は頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアにより戦線離脱中だが、実戦復帰を目指して20日から調教騎乗を再開している。

柴田善騎手は「このたびの春の褒章において、黄綬褒章を受章することとなり、大変光栄に感じております。このような栄誉に浴することができたのは、これまで支えてくださった多くの方々のご理解とご協力によるものであり、私一人では到底受章できなかったものと、あらためて感謝申し上げる次第でございます。今回の件は治療からの復帰を目指しながらも、心の折れそうな気持ちになった中、とても勇気づけられるものとなりました。この受章を励みに、早く復帰して、関係者の方々と共に競馬の発展に一層貢献していきたいと思います」とコメントした。