極ウマ競馬班の才媛・三嶋まりえ記者、マーケティング予想の井上力心(よしきよ)記者、海外競馬&ジャンプ大好きの木南友輔記者が今週も障害競走を楽しく、そして、本気で予想します。

まりえ 泣いても笑ってもダービーウイークです。

力心 今年のダービーウイークは東京、中京、そして、新潟の3場開催です。ジャンプは土日の新潟で計3鞍が行われます。

木南 土日は猛暑が予想されるから、そこは心配だけど、3場とも、いいレースを期待したいね。先週の新潟は最後の障害飛越後の逆転が目立った。今週もタフな競馬になりそう。

まりえ 土曜は1Rが未勝利戦、4Rがオープンです。どちらも14頭立て。難解ですけど…、1Rは◎エカテリンブルク。前走は最後までしっかり伸びて2着。新潟コースは昨秋の初障害も差のない4着でしたし、力を発揮できる舞台です。

力心 僕は◎ニシノデイジーを狙います。19年のダービー5着馬です。今年のダービー取材は、先輩の松田記者とともに西山茂行オーナーをインタビューする機会がありました。ダービーへの思いを聞き、当たり前のことですが、改めてダービーに出走する馬というのはすごいんだな、と。初障害でまずは無事に、だと思いますけど、関東の名手、五十嵐騎手とのコンビ。序盤でリズムに乗って、平地の脚が生きる展開になれば、いきなりも…。

木南 俺は◎ブルーエクセレンス。草野騎手が「今週は3頭とも楽しみです」って。「新潟コースはいいと思います。小倉も厳しい競馬が続いたけど、滞在して、大きい障害を飛ぶ練習をできたのが今後に生きてくると思います」と好感触だった。追い切りもしっかり動けていた。

まりえ このレースは関西馬の顔ぶれが強力だと思います。相手はタガノペルマネンテ、今回が2戦目になるカレンロマチェンコ、ビーマイオーシャンが中心です。

力心 ニシノデイジーと同様に平地の実績があるメイショウベンガル、バレリオの初障害2頭も一発あっていい馬。森一騎手、石神騎手という鞍上も魅力です。

木南 クリノキングボスは関西からの転厩初戦で、今回が2度目の障害競走なんだけど、伴騎手が「いい馬って聞いてましたけど、その通りでした。楽しみですよ」と。

まりえ 4Rのオープンは◎マリオで勝負です。前走は開催初日にゼノヴァースがレコードで勝ったレース。6馬身突き放されたけど、速い流れを好位から2着に粘った内容は評価できます。

木南 俺も◎マリオ。あのレースに乗っていた他のジョッキーが「前で粘った馬は強い」って言ってた。同じ日の未勝利戦をぶっちぎったフォッサマグナより走破時計は速かったんだよね。

力心 僕は◎テイエムクロムシャです。そのゼノヴァースが勝ったレースは確かにペースも速かったですが、2周目の向正面で残念ながら落馬があって、この馬はその直後を走っていたので、影響を受けました。スムーズなら。

まりえ マッスルビーチは前走の勝ち方も良かったし、まだまだ強くなりそう。昇級初戦ですが、魅力的な1頭です。

木南 今週は石神騎手が復帰。ここまで8勝を挙げてリーディングを突っ走っているけど、他のジョッキーも燃えていると思う。ケガなく、白熱したレースを期待したいね。

まりえ さあ、ダービーデーも越えてゆけ。

力心 ヒーローイズ、カミング!

◆三嶋毬里衣(みしま・まりえ)1994年(平5)12月2日生まれ。最初に見た競走馬はアーモンドアイ。好きな飲み物はクラフトビール。ツイッター「@mishima_marie」でさまざまな競馬情報を発信中。

◆井上力心(いのうえ・よしきよ)1986年(昭61)9月6日、福岡県北九州市生まれ。幼少時に父と小倉競馬場へ行き、競馬の魅力にはまる。ITエンジニア、マーケティングコンサルタント職を経て、日刊スポーツ新聞社の競馬担当へ。マーケティング用語を駆使した独自の予想にチャレンジ。

◆木南友輔(きなみ・ゆうすけ)1980年(昭55)8月6日、東京都生まれ。趣味は登山と社会人野球観戦。