良血馬ウンブライル(牝、木村、父ロードカナロア)が1番人気に応え、初陣を勝利で飾った。五分のスタートからスッと2番手の位置まで押し上げて折り合った。4角から早め先頭に立つと、そこからは後続と差を広げる一方。最後は3馬身半差の圧勝だった。勝ち時計は1分22秒1。

全兄ステルヴィオも6月にデビュー勝ちし、朝日杯FSでは2着。類いまれなるスピードを生かし、3歳時には古馬G1のマイルCSを制覇した。偉大な兄に負けず劣らずの素質をデビュー戦で示した。ルメール騎手は「真面目だった。ずっといい感じで、直線ではだんだん加速した。楽勝でした。1600メートルもいけそう。ステルヴィオに似ている。ステルヴィオと同じ府中の新馬で勝った。一流の馬。走り方もいいですね」と素質を見込んだ。

木村師は「落ち着いてゲートを出てくれて良かった。1600~1800メートルは大丈夫だと思います。ジョッキーはステルヴィオとそっくりと言ってくれました。リラックスしていて、素直だし、ギアを上げられる馬。素晴らしいファミリーだと思います。今後は夏休みをして、秋の涼しい頃に向けてですね」と振り返った