次なる花を咲かせる。開業12年目の高野友和調教師(46)が、秋華賞TRローズS(G2、芝2000メートル、18日=中京、1~3着馬に優先出走権)で重賞3連勝に挑む。先週は紫苑S(スタニングローズ)と京成杯AH(ファルコニア)を制し、自身初の土日重賞Vを達成。「未勝利を1つ勝つのも大変な時代。重賞を2つも勝たせてもらって感謝しています。僕自身に実力がないのは自覚していますし、周りの人の支えと馬の頑張りのおかげです」。勝っておごらず、トレードマークの丸刈り頭を下げた。

送り出す良血セントカメリアは、あらゆる工夫を凝らして育てられてきた。豪G1馬アドマイヤラクティの半妹。繊細な気性に試行錯誤してきた。対策の1つがレース前の馬装。装鞍所ではテンションが上がって鞍を置けないため、馬房で装鞍するようにした。「今でも本質は変わってないけど、こうすると駄目というのが分かってきた」。高野厩舎の調教メニューは1日に坂路2本が基本だが、現状は1本にとどめている。

そんな気配りが実を結びつつある。前走は自己最高の444キロで出走。2着に敗れはしたが、勝ち馬(ラーグルフ)にはG1・3着の実績があり、悲観する内容ではなかった。「ただ大きくなっただけではなく、筋肉を保持して大きくなった。地力をつけてきたのを調教でも感じる」。冬から春が見頃のカメリアだが、ふくらむつぼみは秋の開花も予感させる。【太田尚樹】

◆調教師の重賞連勝 JRA重賞の出走機会最多連勝記録は藤沢和雄元師の5連勝。97年に高松宮杯(シンコウキング)→エプソムC(タイキマーシャル)→目黒記念(アグネスカミカゼ)→安田記念(タイキブリザード)→鳴尾記念(バブルガムフェロー)と制した。平地重賞が行われる開催日3日連続の重賞制覇となれば、99年5月2日天皇賞・春(スペシャルウィーク)→同8日アンタレスS(オースミジェット)→9日京都4歳特別(ビッグバイキング)を勝った白井寿昭元師以来23年ぶり。