7番人気フィールドセンスがゴール前で差し切り、重賞2連勝でダートグレード初制覇を果たした。

勝ちタイムは1分53秒0。本橋孝太騎手(33)、山下貴之調教師(37)ともに日本テレビ盃は初制覇となった。

ゲートで暴れたフルデプスリーダーが競走除外となり、10分ほど遅れてスタート。波乱を予感させたが、低評価をあざ笑うかのような勝ちっぷりだった。鞍上は「すごい出来。これは一発あるなという感触を返し馬でも受けました」。中団から4コーナーで先行勢を射程圏に入れ、直線で抜け出したクラウンプライドに襲いかかる。「8歳馬ですけど、まだまだ若くて、本当にいい脚を使ってくれます」と見事に捉えきった。

師は「距離はこの相手だとギリギリだったかな。次走は落ち着いてから決めたい」。今後はマイルから1800メートルを視野に入れていくという。【牛山基康】

 

◆フィールドセンス▽父 ストリートセンス▽母 クロスザレイチェル(スペシャルウィーク)▽牡8▽馬主 前原敏行▽調教師 山下貴之(船橋)▽生産者 千代田牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 39戦7勝(うち中央36戦5勝)▽総収得賞金 1億6019万2000円(うち中央1億879万2000円)▽主な勝ち鞍 22年スパーキングサマーカップ(S3)▽馬名の由来 競技場+父名の一部