アスコット競馬場が大きなため息に包まれた-。ラストランに挑んだ無敗の最強馬バーイード(牡4、W・ハガス、父シーザスターズ)は直線で伸びを欠き、4着に敗れた。デビュー11戦目で初黒星となった。

勝ったのはベイブリッジ(牡4、M・スタウト、父ニューベイ)でG1初制覇。鞍上はR・キングスコートで勝ちタイムは2分9秒46。半馬身差2着にはアダイヤー(牡4、C・アップルビー、父フランケル)が入った。

ベイブリッジを管理する名伯楽、マイケル・スタウトは「ベイブリッジはよく走りました。本当に興奮しました。素晴らしい仕事を厩舎スタッフがしてくれましたし、うれしいですね。すごくいい状態で挑むことができたけど、1番人気の馬(バーイード)を倒せるとは思っていなかった。ただ、とても仕上がりが良かったので、2着になるチャンスはあると思っていました。(バーイードのハガス師と)これからも友人でいられるように願ってます」と満面の笑みで喜びを語っている。

ベイブリッジは5月のG3ブリガディアジェラートSを圧勝し、重賞初制覇。G1初挑戦となったプリンスオブウェールズSは2着、前走のエクリプスSは5着に敗れていた。今年、英ダービーをデザートクラウンで制したスタウト師とキングスコート騎手のコンビが、英国の平地シーズンの大一番を見事に制した。