香港競馬の新シーズン(22/23年)が先月11日に幕を開けました。シーズンは来年7月16日までの約10カ月間。最初のヤマ場は12月11日に開催される予定の香港国際4競走です。

残念なのはスタージョッキーのJ・モレイラ騎手が古傷の股関節の治療を受けるために母国ブラジルに帰国して、その姿が見られないことです。復帰は年明けになる模様で、それまではライバルのZ・パートン騎手の天下が続きそうです。

香港競馬のスーパースター、ゴールデンシックスティ(せん7、父メダグリアドーロ)は12月の香港マイル(G1、芝1600メートル)の前哨戦となる11月20日のジョッキークラブマイル(G2、芝1600メートル)から始動予定。順調なら来年4月30日のチャンピオンズマイル(G1、芝1600メートル)を走った後、6月4日の安田記念(G1、芝1600メートル)を最後に引退の青写真が描かれています。

新シーズンはゴールデンシックスティの次のエースを模索しながら進みますが、早くもその候補が現れています。

16日のシャティントロフィー(G2、芝1600メートル)をパートン騎手で逃げ切ったカリフォルニアスパングル(せん4、父スタースパングルドバナー)です。

昨シーズンは4歳3冠シリーズの香港クラシックC(芝1800メートル)に優勝。香港ダービー(芝2000メートル)は宿敵ロマンチックウォリアー(せん4、父アクラメーション)に頭差かわされて2着、続く香港チャンピオンズマイル(G1、芝1600メートル)も王者ゴールデンシックスティの前に健闘むなしく2着でしたが、シーズンが替わった9月25日のセレブレイションC(G3、芝1400メートル)を逃げ切ると、シャティントロフィーは単勝1・3倍の人気に応えて重賞連勝。一段とパワーアップした逃げ脚でカーインスター(4着)、ワイクク(11着)などの強敵をなで切りにしました。

ゴールデンシックスティとの再戦となるG2ジョッキークラブマイルの行方が注目されます。

【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)