3番人気のラヴェル(矢作)が直線差し切り、デビュー2連勝で重賞タイトルを手にした。逃げたアリスヴェリテを残り100メートルでかわし、単勝1・4倍の断然人気リバティアイランドの追い込みを首差封じた。勝ち時計は1分33秒8。

半姉にオークス3着、秋華賞2着のナミュールを持つ良血。次は2歳女王の座を狙う。

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上がり33秒0の末脚がさく裂した。雲の間から西日が照らす府中のターフで、ラヴェルが4コーナーほぼ最後方から追い込みを決めた。残り200メートルまでに馬群を置き去り、後は逃げたアリスヴェリテのみ。ラスト100メートルで楽々とかわし、迫るリバティアイランドも退けた。初騎乗で重賞勝利に導いた坂井騎手は「直線を向いて少し仕掛けた時に勝てるなと。後ろの馬もしのいでくれると思って乗りました」。騎手の信頼に素質の高い乙女が応えた。

良血が出世レースをクリアした。半姉のナミュールはオークス3着、秋華賞2着。姉に負けない能力の高さを披露した。鞍上は「重賞を勝てる馬だと思っていたし、G1に向かうべき馬。これで胸を張って行けると思います」と声を弾ませる。17年の勝ち馬ラッキーライラックは同じ2戦2勝から2歳女王に輝いた。矢作師は「瞬発力、反応の良さ、とにかく全体的に身体能力が高い。かつ健康」とたたえる。この後は短期放牧を挟んで、阪神JF(G1、芝1600メートル、12月11日=阪神)へ向かう。デビュー前から期待されていた良血が、大舞台への道を歩む。【舟元祐二】

◆アルテミスS優勝馬の後のG1勝ち 国内外を含め4頭いる。16年リスグラシュー(G1・4勝)、17年ラッキーライラック(同4勝)、20年ソダシ(同3勝)、21年サークルオブライフ(同1勝)

◆ラヴェル ▽父 キタサンブラック▽母 サンブルエミューズ(ダイワメジャー)▽牝2▽馬主 (有)キャロットファーム▽調教師 矢作芳人(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 2戦2勝▽総収得賞金 3635万7000円▽馬名の由来 人名より。母名より連想