カナダで2年連続リーディングジョッキーに輝いた日本人の木村和士騎手(23)が26日から始まるアメリカ西海岸、サンタアニタ競馬場の開催に参戦する。日本人で初めて北米の年度表彰「エクリプス賞」を受賞(最優秀見習い騎手部門)し、昨シーズンはカナダの年度表彰「ソヴリン賞」で最優秀騎手賞を獲得した若き名手。激戦区のアメリカ西海岸でどんな活躍を見せるのか、大きな注目が集まっている。

冬季開催初日となる26日は3つのG1競走が組まれており、木村騎手はさっそく2つのG1競走(アメリカンオークス、ラブレアS)への騎乗が決まっている。

アメリカンオークス(G1、芝2000メートル)は日本の名牝シーザリオが05年に制したレース(当時は夏季にハリウッドパーク競馬場で施行)。最終11Rに組まれており、木村騎手はデュヴェデイ(牝3、M・マッカーシー、父スタースパングルドバナー)とコンビを組む。11頭立てで主催者発表のモーニングライン(推定単勝オッズ)は21倍の9番人気。

8RのラブレアS(G1、ダート1400メートル)はカーステンボッシュ(牝3、J・サドラー、父ミッドナイトリュート)で挑む。同馬のジョン・サドラー調教師は今年のBCクラシックを制した最強馬フライトラインを管理していたことで知られる。

カナダ競馬(ウッドバイン競馬場)で2年連続リーディングジョッキーに輝いた木村騎手は、北米全体では獲得賞金で25位につけている。ファビアン・プラ、ジョエル・ロザリオ、テイラー・ガファリオンや大ベテランのマイク・スミスなど米国の名手に加え、今年のサンタアニタ冬季開催には来年限りでの現役引退を発表したランフランコ・デットーリ騎手が英国から参戦。アメリカンオークスで早速腕を競うことになる。

木村騎手は日刊スポーツの取材に対し「シーザリオの勝ったアメリカンオークス、サドラー調教師の馬に騎乗依頼をいただけたことに感謝しています。応援してください」と意気込みを語った。