菊花賞馬アスクビクターモア(牡4、田村)の23年始動戦が3月25日中山の日経賞(G2、芝2500メートル)に決定したことを22日朝、同馬を管理する田村師が発表した。

その後は天皇賞・春(G1、芝3200メートル、4月30日=京都)を目指す。同馬は放牧先の山元トレセンでの休養と調整を順調に終え、きょう22日の午後に帰厩する。

田村師は現状と期待を語った。

「先週、馬を見に行って、体も良かったですし、ゴトゴトしている感じもありませんでした。体重は20キロくらい増えているかな。カイバも食べているようですし、毛ヅヤもいい。全体的に菊花賞を使った当時のあの体から、いろんなところに少しずつ筋肉がついた。そう評価していただいていいと思います。落ち着いてるし、キャンターもぐわーっといかず、(3ハロン)42秒台の時計が出ていました。気合を乗せていなくて、(レースが)近いのがわかる程度に調教ができていると思います。この4歳世代は強いと思いますよ。その仲間に入れてもらえるようにしたいですね。菊花賞は相当、きついレースをしている。昨年、6回使って6回とも、本当に良かった。馬の仕上げ、レースの内容…、満点を出してあげないと。勝った負けたは時の運ですが、ダービーはあれだけ飛ばして3着に残っているわけですから。今回の休養も馬がギブアップしたわけでなく休めたので、オーナーの英断だったと思います。中山の2500メートルは走らせてみたかったです」

鞍上は引き続き田辺騎手。23日から調教をスタートし、少しずつ久々の実戦に向けて調整ピッチを上げていく。