31日付で引退する牛房栄吉調教師(75=浦和)は24日、浦和4Rのカラドボルグ(3着)で最後の出走を終えた。「今日は2頭の出走でしたが、無事に終わってくれればと考えていました」と安堵(あんど)。この日は2Rを7番人気ウィンターソングで勝ち「馬の癖が走る方に向いてくれればと思っていた。本当によかったです」と最後の勝利に笑顔も見せた。

師は67年5月9日に19歳で騎手デビュー。ダーリンググラスで制した84年川崎記念を含む地方通算5883戦536勝を挙げ、87年3月に調教師に転身。同年5月28日の初出走から地方通算5011戦292勝を挙げた。重賞はヒカリルーファスで制した94年全日本3歳優駿、95年ニューイヤーC、羽田盃の3勝を挙げた。

引退後は「半年ぐらいぶらぶらして、その後に由美子(娘の入口師)のところで手伝うぐらいはやってみようかな。何十年とやってきて、急に馬と離れるのは寂しいので」と話した。