追い切り日の札幌競馬場は開門直後の5時半から北海道らしからぬ暑さ。札幌の最高気温は30度を超えていました。調教にまたがる騎手の皆さんは大粒の汗を流しながら仕事に励み、「暑い、暑い」との声が節々から聞こえてきました。全国的にこたえる暑さが続きます。皆さまもどうぞお体ご自愛ください。

30日のクイーンSでグランスラムアスク(牝4、矢作)に騎乗し、重賞初挑戦となる古川奈穂騎手(22=矢作)はこの日も朝からほとんど休みなく精力的に調教にまたがっていました。相棒のグランスラムアスクにも2週連続で騎乗。ダートコースでラストに古川奈騎手に促されると、闘争心を出して併走相手にしっかり先着を果たしました。鞍上は「抜ける感じは良かったですね。手応え、雰囲気は悪くなかったです。調整自体はうまくいっていると思います。少し余裕を感じますし、息の入りもハアハアしていましたが、このひと追いで良くなってくれれば」と感触は良さそうでしたよ。

今年のクイーンSはかなりの混戦模様でどの馬にもチャンスがありそうですね。グランスラムアスクの連勝中の勢い、メキメキと腕を磨く鞍上の手綱さばきに要注目です。【井上力心】