英セントレジャーで歴史的な勝利を挙げたハーツクライ産駒コンティニュアス(牡3、A・オブライエン)が凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月1日=パリロンシャン)へ追加登録料を払って参戦する。

24日、アイリッシュレーシング電子版は管理するエイダン・オブライエン調教師のコメントを伝えており「(オブライエン厩舎から凱旋門賞に参戦するのは)唯一、コンティニュアスだけです。現時点ですべてがうまくいっています。水曜日までこの調子が続けば、関係者が協議し、追加登録されるでしょう。速い馬場でも重い馬場でも彼には関係ありません。彼はどんな馬場でも走れます」と、あらためて参戦に前向きな姿勢を見せた。

コンティニュアスは日本生まれのアイルランド調教馬。5月に締め切られる凱旋門賞の最初の登録を行っていないため、参戦には12万ユーロ(約1860万円)が必要となる(※追加登録の締め切りは27日)。

今年の「バリードイル」(クールモアグループが所有するエイダン・オブライエン厩舎の私設調教場の名称)は英愛ダービーと愛チャンピオンSを制したディープインパクト産駒のオーギュストロダン、エクリプスSなどG1・4連勝のパディントン、愛オークス馬セーブザラストダンス、ヨークシャーオークスとヴェルメイユ賞を連勝したウォームハートなど、3歳世代に実力馬がそろっているが、エイダン・オブライエン厩舎3度目の凱旋門賞制覇はコンティニュアス1頭に託されることになった。

◆ハーツクライ産駒の凱旋門賞 過去に日本から2頭が出走。14年ジャスタウェイは8着、昨年ドウデュースは19着に敗れており、3頭目の出走となる。ハーツクライ自身は凱旋門賞に出走していないが、母の父トニービンは5歳秋の88年に凱旋門賞を制している。

◆英セントレジャーから凱旋門賞 英セントレジャーを勝った馬が同年の凱旋門賞を勝ったことは過去に例がなく、例年は中2週の間隔だが、今年は英セントレジャーの日程が1週後ろにずれたため、中1週というローテ。条件的にはかなり厳しいが、日本の競馬関係者、ファンにとってもハーツクライ産駒コンティニュアスの凱旋門賞は楽しみな挑戦になる。