驚きのレコードVだ。1番人気イクイノックス(牡4、木村)が従来のレコードを0秒9更新する1分55秒2で連覇を達成した。

道中は3番手。前半1000メートルは57秒7の速いラップを刻み、先行勢が脱落する中、追い込んでくる春の天皇賞馬ジャスティンパレスに2馬身半差をつけてゴールした。

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イクイノックスを所有するシルクレーシングの米本昌史代表は歴史的勝利を喜んだ。同クラブは19、20年アーモンドアイに続いて、この5年で同レース4勝目となった。米本代表は「時計を後から見て、びっくりしました。競馬法100周年記念で御行幸啓をたまわったレースでレコード勝利。記録に残るレースを勝たせていただいて、本当に幸せなことだと思います。あのポジションが取れて、かなりいいレースになるのでは、と思っていました。そこからは、本当に強さに驚かされました。想像を超えた時計でした。夏を越した後、完成期に入ってきたのは間違いないです。よくケアしてもらって、ジャパンCに無事に向かってほしいと強く思っています。(来年以降については)この秋のレースを通じて、いろんな評価があると思うので、今は次のレースに無事に向かってほしい。そこは冷静にどういう評価をいただけるか、その上で来年以降のことを決めたいです」と話した。