第40回のBCクラシックはアレイビアンナイトの逃げでアメリカ競馬らしいハイペースの消耗戦になった。発表されたレースの2ハロン(400メートル)ごとのラップは22秒46、23秒27、24秒55、25秒01、ラストは27秒58。勝ちタイムは2分2秒87。おそらく最後の1ハロンは各馬の脚が止まり、13秒台~14秒台の数字を要している。

好位3番手から直線入り口で先頭に立ったホワイトアバリオも最後は苦しい競馬だったはず。これまでに2000メートルの距離経験は昨年ケンタッキーダービー(16着)のみで、以前に挙げていた6勝はすべて1800メートル以下だった。馬の能力を信じたアイラッド・オルティス・ジュニアの強気の仕掛け、それに応え、最後まで耐えたホワイトアバリオがダート最強馬の栄冠をつかんだ。