快勝したディープインパクト産駒オーギュストロダン(牡3、A・オブライエン)について、レース後の記者会見では今後に関する質問が相次いだ。

クールモアのマイケル・ヴィンセント・マグナー氏は「彼は素晴らしい競走馬であり、素晴らしい血統です。彼をアシュフォード(米国にあるクールモアの種馬場)に繋養(けいよう)する可能性もあるし、彼をヨーロッパ(本拠地のアイルランド)に繋養する可能性もあるし、あるいは来年も現役を続けるかもしれません。ロマンチックですが、来年は(ダートの)BCクラシックに連れてこようかというアイデアもあります。たくさんのオプションがあります」とコメント。

エイダン・オブライエン師は「彼はチャンピオンの産駒です。ディープインパクトはグローバルな種牡馬であり、可能性は間違いありません。みんなで話して、来週には決めるつもりです。現実的には3つの選択肢があります。現役を続行し、(来年のブリーダーズカップ開催地)デルマーに戻ってくるのか、ヨーロッパか、アシュフォードか」と答えている。

おそらくは現役引退、種牡馬入りが既定路線と思われるが、劇的な現役続行があるのか。アイルランドのクールモアスタッドにはディープインパクトの後継種牡馬として、サクソンウォリアーが繋養されており、同じようにアイルランドのクールモアで繋養されるのか、それとも、米国でディープインパクトの血を広めることになるのか、陣営の選択に注目が集まりそうだ。