2023年も名馬、ホースマンが天国へと旅立った。ファンの記憶に残る名馬、調教師の死を悼むとともに、その栄光を振り返る。(JRA、牧場、調教師会などからの発表を受け日刊スポーツ紙面で報じたG1馬など、調教師が中心)

■3月9日ハーツクライ(牡22)

20年の種付けを最後に種牡馬を引退し、功労馬として過ごしていた社台スタリオンステーション(北海道安平町)で起立不能となり息を引き取った。死ぬ4日前から自力で立ち上がれなくなり、人力で立ち上がった後は寝転がらなくなったという。生産者の社台ファーム吉田照哉代表は「最期の最期まで気高く、弱みを見せずに旅立ったと聞きました。やっと訪れたこの快適な生活をもっと長く満喫して欲しかった。突然の別れとなり残念でなりません」と悔やんでいる。

サンデーサイレンス産駒で04年に栗東・橋口弘次郎厩舎からデビュー。05年秋に本格化し、同年有馬記念では追い込み脚質から一転、大胆な先行策で無敗の3冠馬ディープインパクトを2着に抑え、G1を初制覇した。翌06年にはドバイシーマCを圧勝。同年ジャパンC前に橋口弘師がのど鳴りであることを発表し、10着に敗れた後、現役を引退した。通算19戦5勝(うち海外2戦1勝)だった。

種牡馬としてはリスグラシュー、ジャスタウェイ、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、昨年のダービー馬ドウデュースなど数々の名馬を輩出した。古馬になって頭角を現す馬が多く、現2歳馬が最終世代となる。