還暦イヤーはスタートダッシュを決める。年男の手塚貴久師(59)は年初の3日間開催に2頭を重賞へ送り込む。

中山金杯(G3、芝2000メートル、6日)には明け9歳の古豪マイネルファンロン(牡)、シンザン記念(G3、芝1600メートル、8日=京都)には新馬勝ちを決めたショーマンフリート(牡)がスタンバイ。東西の日刊スポーツ賞にダブルで登録をした唯一の厩舎だ。マイネルファンロンは前走の中日新聞杯が0秒5差7着。障害帰りでも末脚で見せ場をつくった。手塚師は「明け9歳だけど、後ろからはまれば」と、22年AJCC2着以来の上位進出を願う。

春の大舞台を見据えるのがショーマンフリート。ノーステッキ、2馬身半差勝ちの初戦は昨年の中山マイルの2歳新馬戦で最速時計の1分35秒1だった。センスの良さで出世街道に乗りたいところだ。手塚師は「ソエは気になるが心配にならない程度。京都の平たんに対応できれば」と期待した。