黄金コンビで目指すは、スプリント界の頂点-。2番人気ルガル(牡4、杉山晴)が直線で突き抜けて、待望の重賞初制覇を飾った。勝ち時計は1分7秒7。今後は馬の様子を見ながら、3月24日中京の高松宮記念(G1、芝1200メートル)に照準を合わせていく予定だ。

鞍上の西村淳也騎手(24)は、7日フェアリーS(イフェイオン)に続いて今月重賞2勝目となった。

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直線へ向かう4コーナーの曲がり角で勝敗はついていたのかもしれない。ほとんどのジョッキーが手綱を激しく動かす中、ルガルの西村淳騎手は持ったままだった。仕掛けた瞬間にグンと加速。そこからは勢いそのまま、後続を寄せ付けずゴールを駆け抜けた。鞍上は何度も力強くガッツポーズ。タイトルを手にした若き人馬は、堂々と春の高松宮記念へ続く道を突き進んだ。

重賞でも実績を残しているアグリに3馬身差。圧倒的な強さに鞍上も満足げの表情だ。「見ての通り強かった。道中も終始手応えがよかった。着差の通り成長してくれている。厩舎の関係者さんが手を尽くしてくれていて、その通りの結果だと思う」。昨年リーディング厩舎の仕上げに感服していた。

東京からレースを見守った杉山晴師は「見た限りではスタートが勝因だったかなと。ルガルの必殺というか、得意技。こういう京都の荒れてきた馬場、道悪は当然味方になると思っていた」。想定通り、荒れた淀の馬場も追い風にした。昨年厩舎で挙げたJRA55勝のうち、11勝が西村淳騎手とのコンビだった。信頼を寄せる若手の手綱さばきには「ジョッキーは100点の騎乗だったと思います」とうなずいた。

この後は馬の様子を見ながら、高松宮記念に照準を合わせていく予定だ。鞍上もG1初制覇に向けてより一層、勇み立つ。「もっともっと成長してくれると思うし、次のG1も活躍してくれると思う。僕自身も頑張りたい」。大舞台での活躍に燃える24歳の勝負師はそう誓った。【下村琴葉】

◆ルガル ▽父 ドゥラメンテ▽母 アタブ(ニューアプローチ)▽牡4▽馬主 江馬由将▽調教師 杉山晴紀(栗東)▽生産者 三嶋牧場(北海道浦河町)▽戦績 11戦3勝▽総獲得賞金 1億2150万円▽馬名の由来 王(シュメール語)