優駿スタリオンステーション(北海道新冠町)で7日、種牡馬展示会が行われた。新種牡馬のウエストオーバー、ヴェラアズール、オナーコード、ジュンライトボルトをはじめ、30頭がお披露目された。

新種牡馬ウエストオーバー(牡5)の導入には大きな期待が込められている。現役時代は22年愛ダービーで7馬身差圧勝、23年には仏G1のサンクルー大賞をレースレコードで制覇。昨年はイクイノックスが優勝したドバイシーマC2着や、引退戦となった凱旋門賞2着など、G1を5戦してオール連対を果たしていた。母、祖母は芝マイルの重賞勝ち馬で、伯母には仏オークス、ムーランドロンシャン賞を制したネブラスカトルネード。実績、血統の両方で産駒の活躍が見込まれている。

優駿SSの関係者は「父は競走馬、種牡馬の両面で世界最高の名馬と称されたフランケルです。凱旋門賞では無敗のエースインパクトの2着と健闘し、このレースでは上がり3ハロン33秒7の末脚で、日本向きの瞬発力を見せました。昨年は1年を通して抜群の安定感を見せており、そのレースぶり、血統が導入の決め手となりました。父母から優れた遺伝子を受け継いでいます」と期待感を口にした。種付け料は250万円に設定されている。