1番人気ギガースが2番手から4角で先頭に立ち、重賞2勝目を挙げた。勝ちタイムは1分30秒6。同馬でニューイヤーCを制した森泰斗騎手(43)、佐藤裕太調教師(48)のコンビがそれ以来の重賞制覇で第1回の覇者となった。

逃げたライゾマティクスをぴったりマーク。「多少オーバーペース気味」と鞍上が話した通り、向正面は縦長の展開になったが、終わってみれば追い上げてきたクルマトラサンに2馬身半差の圧勝だった。それでも直線は「めちゃくちゃ遊んでますね」。まだ幼さを残しながら押し切った。

師は「雲取賞は後ろからの作戦。結果的に積極的な競馬の方が良かった。先行力はあるので、次走も積極的な競馬をしていけばいい勝負ができるのでは」。次走は優先出走権を得た4月29日園田の兵庫CS(Jpn2、1400メートル)を視野に、羽田盃、東京湾Cも選択肢に挙げた。【牛山基康】

◆ギガース▽父 マジェスティックウォリアー▽母 アルマーズビコー(ジャングルポケット)▽牡3▽馬主 (株)マフィン▽調教師 佐藤裕太(船橋)▽生産者 鎌田正嗣(北海道浦河町)▽戦績 6戦4勝▽総獲得賞金 3534万円▽主な勝ち鞍 24年ニューイヤーカップ(S3)▽馬名の由来 ギリシャ神話の巨人。