大阪杯(G1、芝2000メートル、31日=阪神)の1週前追い切りが21日、東西トレセンで行われた。

昨年のダービー馬タスティエーラ(牡4、堀)は午前9時40分に南スタンドに姿を見せた。馬場入りのため地下馬道に行く際、首を上下にリズム良く振り、活気のある状態だった。

追い切りは美浦ウッドを単走で駆け抜け、時計は6ハロン82秒2。終始馬なり。3コーナーを回ったところで1度加速が緩んだ瞬間はあったが、残り2ハロンからは11秒4-11秒2のラップを刻んだ。

堀師は「他馬への依存度が強く、人と馬の関係の課題に向き合うために単走。行きっぷりは良く、フルスピードに入っていますが、耳が前に向いていて、集中力はまだ完全ではありません」と、一定の評価をしながら課題を挙げた。

昨年末の有馬記念で古馬と初対決して6着。ただクラシック3冠で全て連対と現4歳世代トップの馬だ。春初戦のG1を勝って、古馬勢をけん引する責任と資格がある。

師は「有馬記念の当時よりカイ食いが良くなっている。心身のバランスを取ってから仕上げてきました」と巻き返しを狙う。