重賞6勝の「アイドルホース」メイケイエール(牝6、武英)はラストランを9着で終え、レース後に引退式を行った。5着の一昨年や12着の昨年に続き、今年も雨に泣かされた。中団前方の外からスパートをかけたが、本来の伸びを欠いて念願のG1制覇には届かなかった。

池添騎手は「いい形で回ってきたけど、重たい馬場は向かなかった。追い切りでもレースでも常に緊張感があって安心してレースに臨むことがなかった。いい経験をさせてもらった」と感謝を口にした。

今後は北海道のノーザンファームで繁殖入りする。武英師は「4年間は本当に一瞬。大変なことばっかりだったけど、よく頑張ってくれたと思う」とねぎらった。雨の中で居残った多くのファンからは最後までエールが送られた。