ヴァルツァーシャル(牡5、高木)が4度目の重賞挑戦で初タイトルを手にした。勝ちタイムは1分50秒7。今後の予定は馬の様子を見ながら決められる。

勝負どころでの手応えが他馬とはまるで違った。4角で余裕を持って大外に持ち出すと、逃げ粘るミトノオーを自慢の豪脚で並ぶ間もなくかわし去った。

初コンビで見事な一発回答の斎藤騎手は1週前追い切りで美浦に駆けつけ同馬の乗りやすさを確認。自信を持ってゴーサインを出した。鞍上は「3、4角の手応えが良すぎるくらいで最後は届くだろうと。いつもよりスタートも上手に出てレースもしやすかったですね。充実していると思います」と勝利の余韻に浸った。

高木師は開口一番「強かったですね。力を付けていると思います」と成長に実感を込めた。「まだ強くなると思います」と鞍上も伸びしろを強調する。ウシュバテソーロを擁する高木厩舎からまた1頭、出世が見込めるダートホースが名乗りを上げた。【井上力心】

◆ヴァルツァーシャル ▽父 マクフィ▽母 バイカターキン(エンパイアメーカー)▽牡5▽馬主 ウエスト.フォレスト.ステイブル(株)▽調教師 高木登(美浦)▽生産者 梅田牧場(北海道浦河町)▽戦績 19戦6勝▽総獲得賞金 1億3933万5000円▽馬名の由来 円舞曲の響き(ドイツ語)