数々の名馬を送り出し、ビッグレースを制してきたアメリカの最強トレーナー、ボブ・バファート調教師(71)が日本人の木村和士騎手(24)を絶賛した。

20日、サンタアニタ競馬場のG3カリフォルニアンS(ダート1800メートル、出走4頭)を管理馬のミスターフィスク(牡4、父アロゲート)と木村騎手のコンビが勝利。同競馬場の公式ホームページがレース後の関係者談話を伝えており、バファート師は馬の成長を語った後、「木村君、彼は本当にいいライダー(騎手)だよ。彼に言ったんだ。デルマー(開催)に来ることについて、考える必要があるよ、と。私たちにはデルマーで乗ってほしい馬がたくさんいるし、それに私は彼が素晴らしい才能(タレント)だと思っています。今週末、彼に正しい馬を頼めば、彼がいいジョッキーだというのがわかりますよ」とべた褒めしている。

木村騎手は18日にカナダのトロントで行われた同国の年度表彰「ソヴリン賞」授賞式に出席し、今週末は土日ともに米国西海岸のサンタアニタ競馬場で騎乗。20日は3Rの未勝利戦もバファート厩舎の馬で勝利を挙げ、9鞍に騎乗し、3勝の活躍だった。21日はG2サンタマリアSなど5鞍に騎乗予定となっている。

カリフォルニアンSは今年からG3の格付けとなっているが、過去に多くの名馬が勝利を挙げており、90年にはサンデーサイレンスが勝利(当時はG1、ハリウッドパーク競馬場で実施)。G2だった昨年のこのレースを勝ったディファンデッドは次走のG1ハリウッドゴールドカップを勝利。今年のサウジC、ドバイワールドCで7着だった。バファート師は5月27日のハリウッドゴールドC(今年からG2に降格、ダート2000メートル、サンタアニタ)をミスターフィスクの次走候補に挙げている。