5番人気サンデーファンデー(牡5、音無)が逃げ切って重賞初勝利を挙げた。
好スタートから先手を奪うと、ラストもしぶとく脚を伸ばして、後続の追い上げをしのいだ。頭差の2着には僚馬サンライズジパング(牡4)が入り、3月1週目で定年を迎える音無秀孝調教師(70)にとっては笑顔のワンツー決着になった。
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冷たい向かい風に向かって一目散だ。サンデーファンデーは果敢にハナを主張した。1000メートル通過タイムは1分1秒3。馬のリズムを守った絶妙な逃亡策だった。初コンビの鮫島駿騎手は「絶対に行こうと思っていた。サンライズジパングも去年乗せてもらっていて強い馬だと分かっていた。振り切ってくれと思いながら乗っていた」と振り返る。
ライバルだったからこそ、長所が見えた。昨年末のベテルギウスSで、サンデーファンデーに敗れた2着馬に騎乗していた。「ハイペースでも止まらないなと後ろで感じていた。バテないスタミナと持久力が強み」。持ち味を見事に生かしたリードだった。
この春で定年引退を迎える音無師への思いも強かった。「去年たくさんの管理馬を任せていただいていた。大きなチャンスをいただいたので、生かせてよかった」。恩返しの1勝となった。
師にとっては2着サンライズジパングとの管理馬ワンツー。「同着でよかったのに。ジパングにも勝たせてやりたかった」とこぼしつつ、鮫島駿騎手とハグをして喜びを分かち合った。
「おそらく最後の重賞勝ちになるでしょう。欲張らずに、最後は終わりたい」と音無師。言葉は控えめでも、まだ挑戦は終わらない。次走は未定だが、サンデーファンデーはフェブラリーS(G1、ダート1600メートル、2月23日=東京)の優先出走権を獲得。芝でも実績のあるサンライズジパングは、サウジアラビアのレッドシーターフH(G2、芝3000メートル、2月22日=キングアブドゥルアジーズ)に向かう予定だ。
師が育てた愛馬たちは、日本でも、世界でも、冬の1等星のように輝き続けるはずだ。【下村琴葉】
◆サンデーファンデー ▽父 スズカコーズウェイ▽母 ファーストレディ(スマートボーイ)▽牡5▽馬主 (株)吉沢ホールディングス▽調教師 音無秀孝(栗東)▽生産者 グランド牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 19戦6勝▽総獲得賞金 1億5743万9000円▽馬名の由来 楽しい日曜日

