2番人気シックスペンス(牡4、国枝)が1分44秒8のコースレコードで制し、昨年のスプリングS、毎日王冠に続く重賞3勝目を挙げた。国枝師、ルメール騎手はいずれも中山記念初勝利。鼻差2着は3番人気エコロヴァルツ。1番人気ソウルラッシュは3着に終わった。

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はやる気持ちを抑えながら、ルメール騎手とシックスペンスは勝機をうかがう。前半1000メートル通過58秒5というよどみない流れの中、最内枠から好位馬群の後ろでなんとか我慢。最後の直線ではためた末脚を繰り出し、先に抜けた2着馬を目がけ、前走の毎日王冠と同様にゴール前測ったように差し切った。鞍上が「ちょっとビックリしました」と振り返ったように、04年のこのレースでサクラプレジデントが記録したコースレコードを0秒1更新する速さだった。

順風満帆とはいえない過程だった。前走後は当初マイルCSへ参戦予定も、爪に炎症が出たため回避。その後は回復を待ちながら調整されてきた。国枝師が「爪は大丈夫だけど、今回は八分のデキ」と話したように、決して万全ではない状態での出走だった。

当日の馬体重もプラス10キロ。その数字を見たジョッキーは「心配でしたね」とレース前の心境を吐露したが、最高の結果で応えた。G1・9勝アーモンドアイをはじめ、数多くの名馬を育ててきた名伯楽は「レコードの中で伸びてくるんだから、すごい馬」と絶賛。能力の高さを再認識した。

これで6戦5勝。重賞3勝はすべて1800メートルのG2だが、異なる距離、もう1つ上のステージで、その走りが見たい。鞍上も「今日はすごくいいメンバーでしたから、G1レベルでも結果を出せます」と確信する。陣営は次走への明言を避けたが、優先出走権を獲得した大阪杯(G1、芝2000メートル、4月6日=阪神、ドバイワールドカップデーに遠征する騎手は騎乗できない)を含め、数多くの選択肢が視野に入る。体質面との戦いが続くだけに、まずは無事で。そしてどの舞台であれ、100%で臨める走りを楽しみにしたい。【深田雄智】

◆シックスペンス ▽父 キズナ▽母 フィンレイズラッキーチャーム(トワーリングキャンディ)▽牡4▽馬主 (有)キャロットファーム▽調教師 国枝栄(美浦)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 6戦5勝▽総獲得賞金 2億900万1000円▽主な勝ち鞍 24年スプリングS(G2)、毎日王冠(G2)▽馬名の由来 イギリス旧硬貨の名。幸運をもたらすお守り。母名より連想

◆1800メートルのG2を3勝した馬 バランスオブゲーム(03年毎日王冠、05、06年中山記念)、カンパニー(08、09年中山記念、09年毎日王冠)、ウインブライト(17年スプリングS、18年、19年中山記念)の3頭で、シックスペンスで4頭目