さぁ、春が始まる。3番人気ショウナンザナドゥ(松下)が待望の重賞初勝利を挙げた。一団となった馬群の後方で脚をためると、上がり最速タイ34秒8の末脚でまとめて差し切った。2着チェルビアット(高野)、3着ボンヌソワレ(宮田)までの3頭が、4月13日阪神の桜花賞(G1、芝1600メートル)優先出走権を手にした。
◇ ◇ ◇ ◇
桜の女王へ意地の1勝。ショウナンザナドゥが昨年6月以来の勝利で桜花賞切符をゲットした。「走りのフォームとか身のこなしとか、今までの一線級の馬に通ずるものがあってすごく楽しみにしていたけど、重賞で勝ち切ることができなかった。やっと勝ててホッとしている」。池添騎手は胸をなで下ろす。
昨年はアルテミスS3着、阪神JF4着。あと1歩が遠かった。春のクラシック参戦へ賞金加算が必須のなか前走のクイーンCは9着。桜花賞出走が危ぶまれた。そんな不安を吹き飛ばすような末脚に、鞍上のガッツポーズも飛び出した。「直線に向いて動かす時に本当にいい反応をしてくれた」。手綱ごしに伝わる感触の通り、素晴らしい瞬発力を見せて先行馬をかわしてみせた。
陣営は馬体重が増えないことに頭を悩ませていたが、中2週と間隔が詰まる中でも懸命に調整してプラス10キロで出走にこぎつけた。松下師は「体を戻して、できるだけプラスで出したいと思っていた。装鞍所まではおとなしいけど、パドックからうるさくなる。改善の余地はあると思う」と今後の成長にも期待する。
本番まであと1カ月。今はまだ、伸びしろをたくわえたつぼみだ。仁川の桜ともに花咲く日を楽しみにしたい。【下村琴葉】
◆ショウナンザナドゥ▽父 キズナ▽母 ミスエーニョ(プルピット)▽牝3▽馬主 国本哲秀▽調教師 松下武士(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 6戦2勝▽総獲得賞金 7881万6000円▽馬名の由来 冠名+桃源郷

