うちにも来てくれ! 

そんな心の叫びが聞こえてきました。

ドバイ取材は3日目。日本馬の関係者も大半が集まり、戦闘ムードが高まってきました。こちらでは主催者が事前に指名した陣営が公式会見を行うスタイルで、2日はダノンデサイルの安田翔師、フォーエバーヤングの矢作師、坂井騎手が登壇しました。

事前に準備された質問では「前走を振り返って?」「今の状態は?」「自信のほどは?」など幅広く用意されます。また、最後は集まった各国メディアからの質問タイムも設けられています。

先に登場したのは安田翔師。「ドバイは菊花賞が終わったくらいから意識していました」「コンディションは日本にいた時と近いくらい維持できています」など事前質問に答えた後、質問タイムでは海外メディアからの質問が飛びました。「お父さん(安田■(■は隆の生の上に一)元師)はロードカナロアで香港のG1を勝ちましたが、今後香港でのレースは考えていますか?」(香港メディア)「イギリスに来る予定はありますか? 来るなら今年?」(英国メディア)「米国のBCに参戦する可能性はありますか? 日本馬もたくさん活躍していますよ!」(米国メディア)。立て続けの参戦希望に最後は「またかよ(笑い)」といった空気が流れ、会場内では笑い声が上がりました。

中東、米国、欧州、オーストラリアなど、世界のビッグレースに日本馬が参戦することが今では珍しくありません。馬券発売による利益など主催各国が得られる利益面でのメリットも少なくなく、各地で“日本馬争奪戦”のような流れが起こっていると感じます。

入れ替わりで始まった矢作師の会見では、シンエンペラーの話題で英国メディアから「イギリスに来る可能性は?」とお決まりの質問が…。矢作師は「キングジョージはタフ。ヨークのインターナショナルSは興味がある」と意欲を示しました。“競馬に国境はない”-。強く感じたドバイでのワンシーンでした。【桑原幹久】